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 ヒブ感染症

ヒブ感染症とはどんな病気?

ヒブ(Hib, ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)による感染症です。冬に流行るインフルエンザウイルスとは別な菌です。喉や鼻から感染し、症状がないまま菌を保菌している場合もありますが、何らかの原因で発症すると、喉頭蓋炎、肺炎、細菌性髄膜炎のような重症な病気を起こすことがあります。

新生児は母親からの抗体があるため発症例が少ないのですが、移行抗体のなくなる生後3~4ヵ月から増加傾向にあります。0歳児の感染がもっとも多く、次に2~4歳児となっています。そのため、乳児期からの集団保育では特に注意が必要です。
免疫力がつく2~3歳からは、発症率は低下傾向にあり、5歳をすぎるとヒブを保有していても、ほとんど発症しません。

ヒブ髄膜炎(細菌性髄膜炎)とは?

命に関わることもある重症な感染症で、脳の中に膿がたまったり、脳脊髄液(のうせきずいえき)が増える(水頭症)こともあり、患者の25%に運動マヒ、精神遅滞、難聴、てんかんなどの重い後遺症が残る深刻な病気です。

髄膜炎の症状

最初は発熱、痙攣、嘔吐などがあります。嘔吐は半数ほどの患者に見られますが、風邪症状と似ているため、血液検査をしても風邪との区別がつかずに、重症化してから初めて診断されることが多い病気です。また、抗菌薬が効かない耐性菌も増えており、治療が難しい場合があります。

予防にはワクチンが有効です

ヒブはワクチン接種により防ぐことの出来る感染症の1つです。
ワクチン接種により、重症化することを防ぐことが大切です。その効果はヒブ感染症の多かった欧米では早くから確認されています。

母体からの抗体がなくなる生後4ヶ月以降からの感染発症が増加しますので、生後2ヶ月をすぎたら早めの接種が推奨されています。ヒブワクチンは同時接種が可能な定期接種ワクチンです。医師に相談の上、早めの計画を立てるといいでしょう。

初回接種 3回 生後2ヶ月以降~7ヶ月まで、27~56日の間隔をおき3回接種
追加接種 1回 初回接種終了後、7ヶ月以上~13ヶ月までに1回接種

参考

Hib感染症 厚生労働省

2016/02/12 更新

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